日本の歴史や背景を物語るゲーム

日本でのカードゲームの歴史は意外に古く、安土桃山時代に始まったと考えられています。宣教師が鉄砲やキリスト教、またカステラ等と共に伝えたとされるトランプがのちに「天正かるた」となり、江戸時代初頭には「ウンスンカルタ」となり、江戸時代の中頃には現在のような花札ができたと言われています。

「寛政の改革」では賭博行為が厳しく規制され、ギャンブルに使用するカードの売買が厳しく禁止されたのですが、この規制を逃れる術として、数字を隠すために1月から12月までの草花をあしらい、鳥や動物などを書き加える事で「スート(スペードやハートのような記号)」の代わりにしたた「花札」が生まれました。それまで賭博が厳しく規制される中、アンダーグラウンドなゲームとしてプレイされてきましたが、1886(明治19)年にようやく販売が解禁されます。以後、花札とルールブックが発売されて一般に広がっていきました。「関西のサザエさん」と言われる長編漫画「じゃりン子チエ」では、ヤクザの賭博シーンなどで「おいちょかぶ」をプレイするツールとして頻繁に登場しています。

こうした歴史や背景があるため、「ギャンブルのツール」、「またヤクザものが扱うもの」というアウトローのイメージが強い花札ですが、2009年に公開された長編アニメ「サマーウォーズ」における重要なモチーフとして扱われる事で、ガラの悪いイメージの払拭と世界的な知名度の向上に成功しました。

季節の花や動物などをあしらったデザインはキャラクターグッズとしてのアピールがしやすく、現在ではいろいろなキャラクターとのコラボレーションで、様々なデザインの花札が作られています。日本を舞台にしたアニメのキャラクターはさすがに自然な印象を受けますが、ディズニーやロボットものなどがモチーフだとちょっとした変化球ですね。

遊び方もバリエーションが多く、もっとも代表的な「花合わせ」や「こいこい」、花札のデザインはこのゲームのために考案されたのだとも言われる「八八(はちはち)」、また先述の「おいちょかぶ」など、いろいろな遊び方ができます。

絵柄とその意味をしっかり覚えないと行けませんから慣れるまでは大変かもしれませんが、オンラインゲームなどコンピュータ相手の場合にはそれほど神経質になる必要がりません。しかし日本の季節と花を関連づけているあたり、ちょっとした教養にもなるので、覚えておいてもきっと損はありませんよ。

 

古くから伝わる花札の歴史

 

日本に初めてカードゲームが渡来したのは安土桃山時代で、宣教師が鉄砲やキリスト教、カステラ等と共に伝えたとされています。日本のカードゲームを現す「かるた」という言葉はポルトガル語でカードゲームを現す「carta」が起源です。現代のような子供や家族の遊び道具としてだけではなく、賭博のツールとして広がっていきました。

賭博は今も昔も風紀の取り締まりを目的に規制されていますが、とくに緊縮財政、風紀取締りによる幕府財政の安定化を目指した「寛政の改革(1787~1793)」ではかるたの売買が厳しく禁止され、その規制の目をかいくぐるために考案されたのが「花札」でした。

当時のかるたは1から12までの数字を記したカードが記号別で4種類、という構成でした。この数字を隠し、そのかわり一年間の各月それぞれを象徴する草花を描き入れるというアイディアはここから生まれています。

数字を隠すのはナイスアイディアではありましたが、やはりすぐ規制されてしまいました。以後、ヤクザものが賭博に使うものという悪いイメージが定着していく事になりますが、2009年に公開された長編アニメ「サマーウォーズ」で物語の重要なモチーフとして扱われた事で、イメージがアップしたといわれています。